「最近、肌がカサカサする…」


「毛穴が詰まっているせいか、にきびが出来てしまった…」


「クレンジングって毛穴の詰まりを取ることはできるの?」


このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。



毛穴の角質トラブルには、乾燥肌や毛穴の詰まり(角栓)など多くのものがあります。


本記事では、毛穴の角質トラブルが気になる方向けに


・角質とは

・角質で起こるトラブルと原因

・クレンジングで角質を除去できる?

・角質を除去するクレンジングの選び方

・角質を除去するクレンジングのやり方


などを解説します。


毛穴の角質トラブルが気になる方、改善方法を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

角質とは


角質とは、皮膚の一番外側にある層で、死んだ細胞からできています。


皮膚は、外部から体を守るために何層にも分かれていますが、角質層はその最外層です。


角質は、皮膚の細胞が新しく生まれて徐々に外側に押し出され、最終的に死んで硬くなることで形成されます。


角質層は、以下のような重要な役割を果たしています。


【保護機能】


角質層は、外部からの異物や病原菌が体内に侵入するのを防ぐバリアの役割をしています。傷ができると、このバリアが壊れてしまうので、そこから細菌やウイルスが体に入りやすくなります。


【水分保持】


 角質層は水分が体内から蒸発するのを防ぐ働きもあります。


乾燥すると角質がひび割れたり、肌が荒れたりしますが、それはこの層が正常に働いていない場合です。


【新陳代謝】


 角質は定期的に剥がれ落ち、新しい細胞が代わりに出てきます。


このサイクルをターンオーバーと呼び、通常は約4週間で1サイクルが完了します。


健康な肌はこのターンオーバーが正常に行われていますが、年齢や生活習慣によっては遅くなったり、早くなったりすることがあります。

角質で起こるトラブルと原因


ここでは、角質で起こるトラブルと原因について解説します。

角質で起こるトラブル

まず、古い角質が溜まると、以下のような肌トラブルが起こる可能性が高くなります。


・肌のざらつき

・肌のくすみ

・毛穴の開き

・毛穴の詰り/黒ずみ/角栓の目立ち

・コメド

・ニキビ/ニキビ跡の目立ち


角質が溜まってくるとまず起こるのが、肌触りが悪くなったり、そしてくすみが生じます。


化粧ノリが悪く感じたり、どんよりした印象を感じたりしたら角質が溜まってきたサインです。


しかし、肌に大きな変化が出ないため見落としやすいところです。


次に起こるのが、毛穴周りのトラブルです。


これは古い角質+乾燥+皮脂汚れによって起こることが多いとされています。


角質が乾燥することで毛穴の開きが目立ったり、角質が皮脂と混ざって角栓となり、毛穴の詰り・黒ずみに発展します。


くり返し起こったり、なかなか改善しないトラブルなので多くの方が悩んでいるポイントです。


そしてこのまま角質の蓄積が進行すると、ニキビに発展してしまう可能性が高くなります。


皮脂汚れが毛穴に溜まるとアクネ菌が増殖しやすくなり、やがて炎症を起こしてニキビになって肌にでてきます。


また、大人になると、炎症性のニキビができやすかったり、治りづらくなったり、跡になったり…とニキビができた後のトラブルに悩む方も少なくありません。

角質で起こるトラブルの原因

先述した角質でおこるトラブルの原因として、ターンオーバーの乱れと古い角質の蓄積による肌悩みとして挙げられます。


思っていたよりも多岐にわたりますが、重要なのは、


・これらの肌トラブルを未然に防ぐ角質ケアをすること

・肌トラブルが起こってしまったときに適切な角質ケアをすること


この2つです。

クレンジングで角質を除去できる?


クレンジング自体では、基本的に角質の除去はできません。


そもそも、クレンジングの目的は主にメイクなどの油性汚れを落とすことです。


角質は肌の最外層に存在し、古くなった細胞が堆積してできたものなので、角質を効果的に除去するためには、別のスキンケアが必要になります。


ただし、角質除去をサポートするようなクレンジングや洗顔料が存在し、それらには角質ケア成分が配合されている場合があります。


毛穴クレンジングを日常的に使用することで、余分な皮脂や古くなった角質、メイク汚れを残すことなくしっかりと落とし、毛穴詰まりや黒ずみを防ぐことが可能です。


日常のお手入れの一つとして取り入れるとよいでしょう。

毛穴の古い角質を除去するクレンジングの選び方


ここでは、毛穴の角質を除去するクレンジングの種類や選び方について解説します。

クレンジングの種類

クレンジングの種類は、主にオイル、ローション、ミルク、ジェル、クリーム、バーム、シートの7つがあります。


オイルやバームは洗浄力が高い傾向にあり、肌にかかる負担も高いです。


ジェルやミルクは洗浄力は劣るものの肌への負担は少なく、ナチュラルメイクに適しています。


クリームは乾燥肌に、シートはとにかく素早く落としたいときにといったように、肌や目的に合わせて選ぶといいでしょう。


洗い流すタイプや拭き取りタイプ、W洗顔タイプなど、使い方もさまざまです。


好みやライフスタイルに合わせて検討してください。

クレンジングの選び方

先述した通り、クレンジングの役割は本来メイクの汚れ(油性汚れ)を落とすことなので、メイクが落ちないと毛穴にも影響が出ます。


毛穴対策の前に、まずはメイクの濃さに合ったクレンジングのタイプを考えてみましょう。

●濃いめのメイクを素早く落としたい人

濃いめのメイクを素早く落としたい人にはオイル・バームタイプがおすすめです。


こちらのタイプは鉱物油系とエステル油系とに分けられます。


・オイル・バームタイプ(鉱物油系)


こちらのタイプはさっぱり汚れを落とせて、低価格な商品が多いため手軽に購入しやすいのがメリットです。


べたつきが気になるオイリー肌の人や、さっぱり洗いたい人、濃いメイクをした日などにおすすめ。


・オイル・バームタイプ(エステル油系)


脂肪酸と高級アルコールを合成させたエステル油系は、肌なじみがよく酸化しにくい、という特徴があります。


こちらも洗浄力は比較的高いです。


テクスチャーはさらっとしたものが多いですが、製品によって幅があるので自分に合ったものを見つけやすいでしょう。


W洗顔不要が多いのもこのタイプです。

●ナチュラルメイクの人、肌の負担を減らしたい人

ナチュラルメイクの人、肌の負担を減らしたい人にはジェルタイプやミルクタイプがおすすめです。


・ジェルタイプ


ジェルタイプはナチュラルメイクとの相性が良く、刺激に敏感な人でもジェルの厚みで肌に摩擦が起こりにくい、という特徴があります。


水性タイプと油性タイプがありますが、油性の方がメイク落ちがよいです。


まつエクをしている人は、水性ジェルタイプをチェックしてみましょう。


・ミルクタイプ


ミルクタイプは洗浄力は低めですが、肌への負担が少ないです。


日焼け止めのみの日などに活用するのもいいでしょう。


ベースは軽めでもポイントメイクをしっかりした場合は、専用リムーバーとの併用も検討するのがおすすめです。

●乾燥肌の人、保湿しながらメイクを落としたい人

乾燥肌の人、保湿しながらメイクを落としたい人は、オイル・バームタイプ(油脂系)やクリームタイプがおすすめです。


・オイル・バームタイプ(油脂系)


しっとりと洗い上げる油脂系は、保湿効果に優れているので乾燥肌にぴったりです。


「オリーブオイル」「ヒマワリ種子油」「馬油」など、動植物から抽出したオイルがメインで使われています。


皮脂となじみやすく、肌を保護したりやわらげたりする効果もあります。


ただし、原材料が高価なので、製品自体の価格が高めな傾向にあります。


製品の酸化を防ぐためにも、ケチらず使える価格か検討してみましょう。


・クリームタイプ


油分が多く、オイルほどではないもののメイク落ちが比較的いいです。


洗い上がりがしっとりするため、乾燥肌にも使いやすいでしょう。


また、古い角質や老廃物を取り除く成分としては以下のものがあります。


・酵素(リパーゼ、パパインなど)

・乳酸、フルーツ酸

・クレイ(泥)


クレンジング剤を選ぶポイントとして参考にしてください。

毛穴の古い角質を除去するクレンジングのやり方


ここでは、毛穴の角質を除去するクレンジングのやり方について解説します。


具体的な手順は以下の通りです。


・適切な量を使う

・丁寧になじませる

・乳化させる

・ぬるま湯ですすぐ


それぞれを詳しく見ていきましょう。

適切な量を使う

クレンジングで毛穴の角質を除去するには、まずクレンジングの形状や種類に関わらずに、使用時に適切な量を使いましょう。


パッケージやクレンジング剤の容器に使用量が書いてあるはずなので、それをチェックするといいでしょう。

丁寧になじませる

クレンジング剤は、顔の内側から外に向かってやさしく広げるようになじませていきましょう。


小鼻の周りや唇とあごの間のくぼみなどは、凹凸が多いのでとくに丁寧になじませるといいでしょう。


摩擦は肌への負担になるので強い力で行わないように注意してください。

乳化させる

乳化とは、少量の水を加え、メイクとクレンジング剤をなじませることです。


すすぎがよりスムーズになり、摩擦の軽減にもつながります。


毛穴汚れも浮きやすくなるので、一気にすすぐ前に必ず少量のぬる湯でまず乳化させましょう。


なお、オイル・バーム以外のクレンジングの場合は、乳化の前に「転相」というステップを挟む必要があります。


クレンジングを顔全体になじませて、手の感触が軽くなったら「転相」した合図です。


メイクとクレンジングがしっかりなじんだサインなので、その後に乳化をさせてからすすぎましょう。

ぬるま湯ですすぐ

乳化が済んだらしっかりすすぎましょう。


水の温度は、冷水でもなくお湯でもなくぬるま湯がベストです。


手にぬるま湯をすくい、少しずつ顔に付けていくようなイメージですすぐのがおすすめです。


すすぎ残しは肌荒れにつながることもあるので、顔のすみずみまで丁寧に洗い流してください。


とくにフェイスラインや髪の生え際は、すすぎ残しやすいので要注意です。


ここまで終わったら、洗顔が必要な場合は洗顔料で洗いましょう。

まとめ


今回の記事では、毛穴の角質トラブルが気になる方向けに


・角質とは

・角質で起こるトラブルや原因

・クレンジングで角質を除去できる?

・角質を除去するクレンジングの選び方

・角質を除去するクレンジングのやり方


などを解説しました。


多くの女性を悩ませる毛穴の角質トラブル。


正しいクレンジング剤の選び方と使い方を知れば、毛穴の角質トラブルを防ぎ、クリアな肌への近道になるでしょう。


肌に負担をかけない洗い方を心がけるのもケアの基本なので、クレンジングは「優しく」「丁寧に」を心がけて行いましょう。


今回の記事が、毛穴の角質トラブルに悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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